ご無沙汰しています

疲れてぼんやりしていたらふと月に三行半つきつける竜崎を想像してしまいました。実家に帰らせていただきます!って。私の想像力はとどまるところを知りませんね!(※自慢にはならない)
いい加減この間買ったけれどもやっぱりちょっと緩すぎたスカートを返品しないといけないんだけど、うちから車で30分するのが面倒すぎる件。うーんうーん。
あとやっぱり日記書くのやめようかなあと思ったんだけど、結構長い事書いてきたのでやめるのが惜しい。いいじゃない日記書いても。将来あの頃の自分はあほそのものだったんだなって回顧するの楽しいですよきっと。マゾヒスティックな楽しみ方ですね。全然楽しくないです。
眠くて考えが纏まりません……近況報告したかったんです。あと久々にL月について考えたりしてたんだ。

『独り』

 安息とは愚鈍なものですね、と竜崎は声には出さずに月に話し掛けた。
 ここしばらく竜崎は頻繁に月に声を掛けたがっている。月の注意を惹きたいのでも、観察することが目的なのでもない。単純に月の返答を知りたいためである。ただしそういう時思い浮かぶ内容に言葉にする必要性を感じられることはあまりなかったので、よってそれらは大抵心の中で唱えるだけに留めおかれるのだった。前後の会話とは全く関係のない質問や意見、それに鬱々とした発想に基づいた見解は、実際言葉となって月に届くことがないからか、竜崎の中で何度でもしかし無意味に繰り返されていった。
 かなしいことに、月は時折竜崎の発する言葉の意味を測りかねることがあるようだった。理解が足りないのではなく、竜崎の意図を読むことができない状況が主であるように竜崎には思えている。竜崎には自分と月の間にある小さな断絶がよく見えていた。そしてそれは竜崎が返答のない呼び掛けをするほどに開いてゆくように感じられた。
 自分と月の間には何があったろうか。何が無かったのだろうか。竜崎は頭をゆっくりと俯けて柔らかなカウチの布目を目で辿る。明るい色調のベージュ。自分の影で暗くなっている部分はやや灰色がかって見える。再びベージュ。もう少し明るいベージュ。軽い偏頭痛の気配がする。
 月のこと、キラのことを考えるという行為は、今では竜崎にとっては苦痛そのものだった。竜崎はあまり他者に接しない。接触や共有が人間が本能的に依存する要因である以上、竜崎の中で月という人間の比重が多少なりとも重くなることは当然の結果だった。だからこそ、自分がようやく接した月という外界から切り離されてゆく過程を見つめることは、竜崎には酷い負担となった。理解と感傷が結びつかないことに竜崎は落胆している。
「……安息とは、愚鈍なものですね」
 竜崎はとうとう諦めてそれを口にした。何時間か口もきかなかった竜崎の咽喉から発された声はわずかに掠れて乾いている。
「何のことだい?」
 月が律儀に竜崎の方を向きながら訊き返す。モニターを捉えていた視線が一瞬遅れて竜崎に合わせられる。
 あれです、と竜崎は云おうとした。窓の桟に白くぼってりとした鳩がとまっていた。月は鳩を見て苦笑するだろう。当たり障りなく「あれだけ太っているのだから平和の象徴であることも頷けるな」とでも言葉を返してくれるかも知れない。そうしてその様子は自分に慰めを与えてくれるのに違いなかった。そうであれ、と竜崎は強く願った。月に理解してほしかった。
 安息をもたらすと信じられているいきものは、だが、竜崎が続けて言葉を発する前に重い体を揺らして飛び上がると呆気なく視界から消えた。
 もう遅すぎたのだ。何も云わないまま目を伏せた竜崎に肩を竦めて見せて、月は再びモニターに向かった。月の無邪気な無神経さに手酷く傷付けられ、竜崎は黙って窓の外を見つめた。きっと月は永遠に竜崎を理解しないだろう。竜崎は孤独だった。

なんか全然まとまってないけどもう眠いので何もかんがえられない