砂漠の花嫁は跳ね馬に乗って

砂漠の花嫁は跳ね馬に乗って (アズ・ノベルズ)

砂漠の花嫁は跳ね馬に乗って (アズ・ノベルズ)

☆★★

【紹介文】
龍一は元ヤンの中古車ディーラー。勤め先の社長である"総長"から託され、アメリカまでフェラーリの買い付けにやってきた。そこで、エンストで困っていたジゴロ風色男を助けたのはいいが、彼の所持するフェラーリを賭けたセックス勝負に…!その男、アシュラフは実は砂漠の王国の王子…その巧みな技に翻弄され快楽に堕ちてしまった龍一は、彼の愛妾となり後宮に入るはめに。


……だって。
もうどこに突っ込んでいいのか解らない感じですが、紹介文を読んであんまり爆笑してしまったので思わず全部読んでしまいました。


最初のうちは、フェラーリがいかに扱い辛い車なのかとか、知識とこまめなメンテナンスをする根気がない人には向いていないのかとか、アラブ×フェラーリのディーラーという設定を生かそうと頑張っている様子が伝わってきた……の、ですが。そもそもフェラーリを賭けての勝負が馬鹿馬鹿しすぎるのに疑問を抱かない主人公とか、その主人公を調教し始めるアラブとか、段々展開があやしくなってきたりして。
最終的にはフェラーリの買い付け?え、それ何の話だっけ?というところまで車のことが忘れ去られていました。仕事で来ているはずなのに本当にそれでいいのか。主人公もただの車がちょっと好きなおにいちゃんって感じ。
そんなところに発生するクーデター(笑)。そして国外逃亡(笑)。
あと国宝がディルドってほんとどーかと(笑)。


そこそこ意外性のあるストーリー展開を期待させられた分、面白さは微妙でした。
フェラーリのディーラーっていう設定を生かし切れたらきっともっと面白かったんだろうなーとは思います。
星いっこ。