目隠しL月

竜崎は大抵ひどく動物的に僕に触れる。
もしも僕が男でなければ、肉体的に丈夫である程度の衝撃には耐性があり妊娠の恐れの無い男性でなければ、彼はきっと僕に触れもしなかったのだろうと僕は時々思う。
彼はそもそも妙に人間との距離をとるのが上手い人間ではあった。親しげに、とまではいかないものの、如何にも自分以外の人間を受け流すことが出来ているように見えるのに、決して誰にも触れないし触れさせることもないのだった。竜崎はいつだって何でもないような表情と態度で人間を避けた。彼が誰かと接触して不愉快さを滲ませなかったことなど殆ど無いと云っていい。
そんな竜崎がようやく僕に不必要な場合においても触れるようになったのは、僕達が性的な関係を結んでからだった。
考えればこんなことは本末転倒だ、普通なら逆にささやかな触れ合いから始まって性交渉に至る、僕だってそう認識していたのに。
結局のところ僕と竜崎は性的な関係を時折持つようになり、仕舞いには頻度を増しさえした。
僕と竜崎は恋人同士なのだろうか、よく解らない。
女性と性的な関係に陥ったことが、無いとは云わないけれど、確か何らかの興味を持って僕は女性と抱き合った。だがこれは興味なのだろうか?確かに僕は興味を持った、竜崎は僕に多大なる影響を及ぼしたし、僕は彼を尊敬してもいるから僕には性交渉を持ちかけられて断らずにいる充分な理由がある。
だけど竜崎は何故なのだろう。僕は度々それを疑問に思うけれど、彼が僕を特別視しているから、つまりキラだと思っているからなのだろうという考えに到達してしまうので、僕はその辺りで毎回考えるのを止める。

……というのを妄想していました。
実際に一本の話になる……かな?なるといいですが。適当に書いていたら何だか長くなってきた……。
続きは他のものをさっさと終わらせてから考えるべきですね。

と云うか腐女子でなくても初期LがLの親戚とかで別人だとしたら兄設定にいくんですね……何だかこっそり萌えました(笑)。

あーそれにしても両思いっていい言葉だ……な……!