気楽に書くのは楽しい

一昨日あたりからいきなり筆が進むんですけど何でかな!不思議不思議……でも相変わらず殴り書きです。直前のエントリーに書いたL月エロスはまださわりだけなんですけど、物凄く気楽に楽しんで書いているので多分毎晩更新出来そうな気がします……ええとその毎晩ってのが此方の時間では朝8時なので、それまでにちゃんと起きられたら…ね……。私のクラスが毎日11時からだということと私が夜更かしの朝寝坊常習犯だということが全てを難しくする……。

あの、でもこのシリーズ『とある一日』を少しずつ書き進めていったら月たんがいんら(ryみたいなことになってるんですけど大丈夫ですか。怒らないでください遊び心で書いてるんです……多分。
(でも私の書いた事のあるエロスは竜崎が鬼畜であるか月たんが淫ら(ryであるか、それしか無いんですけど何でだろ……)

えーと以下は先日書いたミサのお話よりもっとニーズの少なそうな粧裕のお話です。もともとうっかり月粧裕と云うか粧裕→月で書いていたんですけど、流石にそれはこのサイトではまずいだろうとCP要素をなくして書きなおしてみました。しかし出来がどうなのかはよく解りません。

『きょうだい』

 私には兄がいます。彼は私より三つ年上で、頭も人柄もいい、妹の私から見てもすぐれた人です。私には「彼は私の兄です」とあの人を指して云うことが間違っているように思われます。勿論私達は歴とした兄妹なので事実と相違してはいないのですが、どうしても「私は彼の妹です」と云った方がしっくりくる気がします。多分、彼が私の付属物ではなく、私が彼のおまけのようなものだからでしょう。
 こんなことを云いましたが、それは決して兄が私を迷惑に思っているという意味ではありません。また、私も兄を敬愛しています。彼は大抵誰にでも優しい人ですが、妹の私には誰よりも優しく接してくれます。ただ血が繋がっているからではない、それが愛情だと私はよく知っています。
 私は思いだします。兄はいつでも私を思ってくれています。彼はいつだって驚くべき忍耐強さでもって私に接します。私が兄を頼って彼が聞き入れてくれなかったことは多分無いでしょう。我が侭を云った時に軽く私の頭を叩く彼の手は、いつだって兄らしい優しさと親愛に溢れています。
 私は兄に依存しているのでしょう。だけどそれは不思議な事ではないと思うのです。私は常に兄の足跡を追って歩いてきました。せめて兄の影くらいは掴まえられたでしょうか。子供の頃は私と何でも分け合ってくれた兄は、今でも変わらず私を大切にしてくれているけれど、私にはもう兄が何を考えているのか解りません。これが成長するということの正体なら、それはとても悲しいことです。
 兄の友人が亡くなったそうです。流河さん。彼は兄と同時に大学の首席になった人です。私はそれ以上はあまり流河さんという人の事を知らないのですが、彼が亡くなっていたことを知ったのはつい最近の事でした。父の仕事仲間が話しているのを聞いたのです。少し驚いて兄に訊いてみると、兄は私にだけ彼がキラ捜査に関わっていたことを教えてくれました。では彼はキラの手にかかって死んでしまったのでしょうか。私はそれ以上質問をしませんでした。それから兄はぼんやりと悲しそうな顔をしてしばらく黙ってから、「あの頃は僕にもキラの疑いが掛けられたりもしたんだよ」と云って少し痛そうに微笑みました。
 兄のそんな悲しげな素振りが彼の本心ではないことに、私は何故気付いてしまったのでしょう。でも私には感じ取れました。それはもう兄の中では既に済んでしまったことなのです。
 彼は冷たい……。
 私はその事実に愕然としました。それから私は最後に兄が泣いたところを思い出そうとして、それが上手くいかないことに気付きました……。
 私は兄を尊敬しています。兄は優しくて立派な人です。私はあの日聞いたこと考えたことを全て忘れてしまおうと思います。彼はずっと私の大切な兄です。私もいつまでも彼の手の掛かる妹で居ます。それが私達きょうだいの幸せなのだと私は信じています。